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いいものってなんだろう つながるコラム ものづくりとつながる

#02.歴史から紐解く、革が愛されている理由

みなさん、こんにちは。
第二回目の今回は「革の歴史」について紐解いていきます。
身の回りを見ればあらゆるところに使われている「革」。 コメント

「いつから革が使われはじめたのか」
「なぜ財布やバッグに牛革が使われているのか」
人類の進化と共に発展してきた革について、ご紹介します。

革は人類最古の文化財

革と人類との歴史は長く、
人々が革を活用しはじめたのは約200万年前の旧石器時代といわれています。
旧石器時代というと石器(石で出来た道具)を使い狩猟していた時代。
そして「最終氷期」とも言われ、今よりもはるかに気温が低かったといわれています。

狩猟をしていた人々は、はじめ自分たちで狩猟した動物の肉を食すだけで、
その他の皮や骨は捨てていました。しかしながら、時を経て毛皮は寒さや雨風を防ぐものとして、
毛を削ぎ落した革は身体を守る衣服や靴の一部として活用し始めました。

また衣服や装飾の他に、

悪霊から身を守る、異性の関心を引き付ける

原始時代の皮革

という文化的な側面もあったといわれています。

そのままでは腐敗してしまう毛皮や革を処理する知恵や技術、
その頃の人々にとってなくてはならない存在であった皮革は
「人類最古の製造工業、技術あるいは文化財の一つ」と言われている意味がよくわかります。

発見!世界最古の革靴

現在発見されたものの中で最古の革製品は、
アルメニアの洞窟で見つかった革靴といわれています。

ナショナルジオグラフィックによると

ネイティブアメリカンが履いていた革製の袋状の靴モカシンに似たこの靴は約5500年前のもので、アルメニアにある洞窟の発掘調査で見つかった。放射性炭素の分析から、この靴はアルメニアの銅器時代に当たる紀元前3500年頃のものと判明した。
人類が靴を履き始めた大きな理由の1つは足を保護するためと考えられており、今回見つかった世界最古の革靴もそのために作られたと見て間違いなさそうだ。

世界最古の革靴アルメニアで発見

出典元の写真を見てみると、一枚革で足を包むようなつくりになっています。
約5500年前のものと思えないくらい今のデザインや仕上がりに近いものがあり驚きました。
このような発見からも、凹凸の多い道や長距離移動に「革」という素材が長けていた証明の一つかもしれません。

牛革が愛されている理由

他の動物の革と比べ、世界一の流通量を誇る牛革ですが、
お客様はもちろん、製作者にも愛されている理由があります。

それは、
・耐久性に長けているので長持ちしやすい
・扱いやすく加工しやすい
という点です。

牛革は他の革(羊革・豚革・山羊革など)に比べて表面の凹凸が少なく、厚みが均一のため耐久性が強いと言われています。
また、牛皮は革にするための処理や加工(鞣し)がしやすいため、
財布やバッグからインテリアまで多様なバリエーションが楽しめるのも魅力の一つです。
お客さまにとっても、「長く使える」という点は重要なポイントではないでしょうか。

JOGGOの彩り豊かな革

また牛革は、牛の種類や年齢、部位によって特徴がまったく異なります。
よりきめが細かくなめらかな触り心地のものもあれば、しわが個性的なものまで…
知る楽しさ、選ぶ楽しさがあるのも牛革の魅力であり、世界中で愛されている理由なのかもしれません。

何気なく手に取っている革製品。
太古の人々の知恵が受け継がれてきたからこそ、今も変わらず使い続けられていることが分かっていただけたら幸いです。
みなさんにとって、革を長く愛していただくきっかけになりますように。

次回の「いいものってなんだろう。」

次回のコラムテーマは、革の種類と特徴。
今回は牛革に焦点を当てましたが、
世の中には意外なところに意外な動物の革が使われていることも。

「これは、どの革でできているだろう?」
「なぜその革なのか?」
そんな問いから、それぞれの革の特徴をご紹介します。

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いいものってなんだろう つながるコラム ものづくりとつながる

#01.ものづくりのディープな世界へようこそ

みなさん、はじめまして。
この連載を担当することになりました、広報の中富です。
JOGGO(ジョッゴ)では商品開発やSNSマーケティング、ライティングなど担当してきました。

『ものづくりとつながる』 というこのカテゴリでは、
JOGGO(ジョッゴ)のものづくりに携わる人々の「工夫と技術」をお届けしていきます。

その中でも、この「いいものってなんだろう。」は、
購入するだけでは見えづらく、気づきにくい。
そんなものづくりの裏側をともに学べるコラムを目指しています。

あなたの思う「いいもの」ってなんですか?

私の思う「いいもの」は、長く使えるもの。
とはいえ、「いいもの」と一口に言っても答えは十人十色。
この問いに正解はありません。

私自身、革事業に携わる前は
「合皮皮革でも本革でもどっちでもいい。」そんなタイプでした。

ですが、多様な革に触れ、職人の丁寧なものづくりを目の当たりにしたことで
革の面白さに気づくとともに、「いいもの」への価値観が変わりました。

ジョッゴの自社工場で職人たちがミシンに向かって働いている様子

「いいもの」のルーツは細部にあり

たとえば、同じ色の同じ牛革でも、裁断した場所の違いで
シワの多い革にも、シワのほとんどないフラットな表情にもなること。
そして、それらの違いを「個性」として味わい楽しむ文化。

一見同じように見えるお財布でも
見えない部分や細部のこだわりによって
使いやすさや耐久性に雲泥の差が出ること。

文化や技術の一つひとつを「知ること」は、
「いいもの」のルーツを知ることにつながると気づきました。

でも、まだまだわからないことだらけ

このコラムを読んでくださっている中には、
ジョッゴで初めて革製品を買った方、
革製品に興味を持ち始めたばかりという方もいらっしゃると思います。

革もものづくりも、奥の深いディープな世界。
私もまだまだわからないことだらけです。

鞣し工場の天井に大量の牛革が吊るされている様子

だからこそ、このコラムを通して
たくさんの「なぜ?」「どうして?」の答えをともに学びませんか?

あなたの思う「いいもの」の答え

新しい知識が増えると、今まで見てきた革製品が
違って見えるかもしれません。

誰かに語りたくなるような、
日々使っているものをさらに大切にしたくなるような、
そんな気持ちになっていただけたら幸いです。

「いいものってなんだろう」そんな問いから、
あなたの思う「いいもの」の答えが見つかりますように。

次回の「いいものってなんだろう。」

次回のコラムテーマは、革の歴史。
生まれた時から当たり前にあった革製品。
そのはじまりを紐解いていきます。

ぜひお楽しみに。